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2009年12月

Leica M9 インプレ3。

やはり、M9の画像は高精細ですね。何枚か撮っていてそう思います。
これは1800万画素ということと、ローパスフィルターレスということの両方が要因なのだと思います。
一応そのあたりを感じた写真を載せてみます。ただし、M9の性能を評価することにはあまり興味がなく、ベンチテストのような撮影はしていませんので、わかりずらいかもしれません。今回は画像を少し大きく目にしてみましたが、それでもまだまだでしょうねぇ。。。

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Leica M9 Summicron 50mm f2.0 11817 DNG Lightroom 2.6

上の写真、レンズはズミクロンの50㎜です。黒い6枚玉の最初のやつ。M9のレンズ設定はマニュアルで設定可能です。猫の首から肩にかけての毛並みが、細いアンダーコートの毛まで奇麗に写ってました。
次は横浜で撮った夜の街ですが、手前の電灯のあたりにピントをもってきてます。

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Leica M9 Summilux 35mm f1.4 11870 DNG Lightroom 2.6

レンズはズミルックス35mm。黒い球面のやつです。このレンズもマニュアル設定になります。暗いので絞りが開いてますが、ピントをもってきた手前の電灯のところの柵や植木をよく描写していると思います。どうでしょうか。

話は変わるのですが、昨夜カメラを正面から見ていたらファインダーの中に微細なごみが少々混入しているのに気付きました。なんとなく、ポツっと光るものがあるなぁ、とは思っていたのですが、新品のライカでもこうなんでしょうかね。日本でオーバーホールしたM3とかはすごく綺麗なんで、ドイツの人と日本人との感覚の違いでしょうか。

それで、その時にファインダーの上方からライトを当てて前から見ていたら、ファインダーの対物ガラスに傷を発見しました。長さ7mmくらいで、ファインダー中央やや下の部分に横に細く一線。対物ガラスの表面はパープルのコーティングがしてあるようなのですが、そこには傷はありません。なので、コーティングの下、ガラス面についている傷に見えます。コーティングがある関係で光が決まった角度から当たらないと気付かないかも知れません。完成品検査では見逃すでしょうなぁ。

うーん、悩みますね。どうしよう。とりあえず買った店に電話して相談してみたら、気になるようであれば交換してくれるようです。ただし、品薄なんで時間はかかるかもとのことで。。。そうだろうなぁ。どちらにせよ来年年明けの対応になるしね。このカメラのシリアル番号、気に入ってたんですが。やはり高いお金を払ってるんで交換してもらいたい気持ちもあります。ちょっとがんばって買ってるもので。。。
それで、交換を希望する場合はカメラはすぐ返した方がいいのかを聞いたら、落とすとかしないように大事に使ってていいですよ、とのこと。なんか気を使うなぁ。落ち着かない。www

また関係ない話になりますが、写真をとるでもなく、コーヒーでもお酒(私は飲めませんが)でも飲みながら、ただ弄るなら、M3の方がいいなぁ、と思います。別にM2でもM4でもM5でもM6でもM7・・・いいんですが。
デジタルって空シャッター切れないんですよね。www
まぁ、空シャッターは我慢するにしてもいろいろいじったりするにはフィルムカメラがいいです、私はM3がいい。
M9はちょっとボディが分厚くなってるので、今までのMのサイズに慣れてるとなじまないとういか・・・

あと、どうでもいい話ですが、今M型を持っていないとして、M3かM9かを選ばないといけないとしたら、私はM3かな。そのM3の程度にもよりますが。www
かといってM9に魅力がないわけではありません。フィルムライカとは別の魅力があります。要するに違う楽しさがあるんですね。

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Leica M9 インプレ2。

M9で検索してアクセスしてくれている方々が多いようなので、インプレの続きいきます。
本当はフルサイズ画像を載せた方が良いのでしょうが、あんまりでかい画像もアレなんで、控えめでいきたいと思います。ですので、写真はクリックすると少しだけ大きく表示されます。

3日で200カット程度しか撮っていないので、それほど使いこんでいるわけでもなく、まだまだカメラに撮らされているというか、振り回されているのが実情です。なのでつまらない写真ばかりで申し訳ないっす。
まずWBですが、とりあえず今はオートで撮ってます。日のあたっているところでは、デイライトよりオートの方がよい感じだったので。だいたい合ってるような感じですが、日中の室内とか、室内に近い日陰(照明が点いてないか、弱い)だと、黄色っぽくなりますね。
なので、そういう場合は現像時に調整することになります。ただし場合によっては黄色っぽいのが写真的に良いということもあるでしょうが。。。下の例などはどちらも悪くはないと思います。
ちなみに現像はM9にライセンスが付いてくるAdobe Lightroomを使っています。現行のバージョンは2.6.

(1)WB=オートで撮影後、そのまま現像。
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Leica M9 Summar 5cm f2.0 DNG Lightroom 2.6

(2)WB=オートで撮影後、現像時に調整。
Cocolog133
Leica M9 Summar 5cm f2.0 DNG Lightroom 2.6

それから、AEは今は殆ど使ってません。理由はマニュアルに慣れているから。w
M3とかM2ばかり使っていたので、AEは慣れてません。R-D1でも最初はずっと絞りとシャッタースピードをマニュアルで設定してました。ただし、R-D1のAEはシャッターダイヤルで補正値を設定できるので、わかりやすく、それほど違和感なく使用できました。M9の場合、露出補正の設定方法が3種類あって、どれも慣れが必要かもしれません。1つの方法はメニューから設定する方法、もう1つはシャッター半押し+背面のダイヤル。そして背面のダイヤルのみの方法。一応、背面ダイヤルのみの方法に設定してありますが、長年、「晴れ、ISO100、f8、1/250。」という生活だったので、新しいカメラのAEはちょっと不安なのです。。。測光のクセとかまだわかりませんから。
www

それはともかく、適正露出で撮ったときですが、Lightroomで見るとややコントラストが低いというか、下が出てないというか、黒が足りないというか、そんな感じがします。地味というか・・・RAWで撮るとこんなもんなんですかね?今までデジカメはjpgがいいと言われてるカメラばかりだったのでRAWでの撮影経験がないんです。
多分にレンズなどの要因もあるのでしょうが、Lightroomで現像する際、DevelopのヒストグラムでちょっとBlacksを増やしてあげるといいかもしれません。

(3)撮ったまま現像
Cocolog134
Leica M9 Summar 5cm f2.0 DNG Lightroom 2.6

(4)現像時に補正
Cocolog135
Leica M9 Summar 5cm f2.0 DNG Lightroom 2.6

というわけで、3日目までのインプレを書いてみました。RAW現像なんかは駆け出しもいいところなんで、皆さん既知の話かもしれませんが、その場合はスルーでお願いします。また何かあれば適当に書いてみます。
何はともあれ、私にとってM型ライカがそのままデジタルになったのが嬉しいです。ちょっとボディは分厚くなりましたが、そこは許容範囲ということで。(~_~;)

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Leica M9 インプレ。

Cocolog130
Leica M9 Summilux 35mm f1.4 Adobe Lightroom 2.6

M9を持って横浜に行ってきた。
M9のバッテリを横浜のヨドバ○カメラに予約してあったので、取ってきたのだが、ついでに日の落ちた横浜をぶらつきつつM9で撮ってみた。

わかってはいるのだが、M3などのフィルムカメラとは全然違う。間違いなくM型ライカなのだけど、違う。
重さとか、手にとった感じはライカらしい高級感がないことはないし、ファインダーは素晴らしいと思う。R-D1はいいカメラだが、ファインダーが脆弱な感じがして、実際最初のころはよく距離計が狂った。その点、ライカの距離計は頑丈だと思うし、クリアで気持ちのいいファインダーだ。難点をあえて挙げるとすると、露出関連の表示のためにファインダーフレームの下の線が左右の端にしかない。そのため、(私の場合は)水平が取りにくく感じる。

そして、これが一番感じることなのだが、シャッタ-をチャージするモーターの音がイマイチだと思う。昔の国産一眼レフ(フィルムカメラ)などは巻き上げ、シャッターチャージ、このあたりの音がなんだか格好良かったが、ああいうのとも違う音だ。私の好みとしては、M6みたいな巻き上げレバーをつけて、シャッターチャージも手動にすれば、音も静かになるし、モーターもいらないし、見た目もライカらしくて良いと思うのだ。ただし、これだとR-D1のマネになってしまうのかも知れないが。。。
とにかく、シャッターを切った瞬間、高級感というか、そういうのが霧散する感じなのだ。あくまで私の個人的な感想でしかないのだが。
あと、まだ新しいカメラなので各部の稼働にスムースさがないのは仕方のないことで、新品ならではの贅沢な話なのだと思うが、シャッターボタンの動きというか、感触も値段を考えるとイマイチか。これは使い込んでみないとわからない部分ではある。フィルムライカ、例えばM3なんかでも、あまり使われていなかったカメラと、使い込んでクロームメッキが擦り切れたやつでは明らかに可動部分の感触が違う。

Cocolog131
Leica M9 Summilux 35mm f1.4 Adobe Lightroom 2.6

それから、M8もM9も6Bitコードというのがある。装着レンズに合わせてカメラがソフト的な補正をするという仕組みだが、これはあまり好きではない。だって面倒なんだもん。(笑)
M9になってマニュアルで入力できるようになったのは進歩だと思うが、それでもリストにないレンズもあるし、このソフト的な補正がタコだったりするとどうしようもないぞ、と、そういうリスクを考えてしまうのである。こんなことを考えてしまうのは自分がソフト開発をしていたからかも知れないが。

画質に関してはこれから色々と見ていきたいと思うが、球面Summilux 35mmを使った感じとしては、レンズの特徴がフィルムで使うのと変わらず出ているなぁ、と思う。このレンズは個性的だが、好きなレンズなので楽しいことこの上ない。ほかのレンズもいろいろ試してみたいところだ。

ああ、そうそう、M9にはローパスフィルターがついてないということだった。どのくらい違いが出るのかM8を知らないのでわからないが、ローパスレスの画質というものをじっくり見ていきたい。

そして何をおいても、フルサイズはいい。M3やM2と同じ感覚で撮れる。それが本当に嬉しい。
実は数年前、まだR-D1も発売される前、M型ライカを使いながら、これがこのままデジタルになったら・・・などと夢想していた時期がある。現像というタイムラグなしで、家に帰ってすぐ写真を見てみたい、そう思っていた。
当然その時の夢想の中には、さまざまなレンズをデジタルでどんどん試してみる、ということも含まれていたが、それはR-D1で、フルサイズではなかったけれど実現した。でもやはりフルサイズ、フィルムと同じフォーマット。これをずっと待っていた。だからちょっと夢みたいな気分だな。

ただ、これでM9オンリーになるかというとならないだろうな。フィルムカメラの楽しみは別にある。M3好きだし。

しかし今回の写真は、ゴースト、光源に扇型のハロ。。。Summilux開放の特徴が出てるな。www

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サンタ来たー! Leica M9。

Img_1214
EOS Kiss Digital with EF 50mm f1.8 II

サンタ来たよ!

いや、10月7日のブログにですね、

>それから関係ない話だが、話題の大モノも予約してみた。
>こちらはいつ手元にくるか皆目わからない。。。

なんてことを書いたのだが、実際全然モノが入ってこないようで、発表と同時に予約した人でさえなかなか入手できていないということだった。
そんなわけで、来年の2月くらいに来ればいいや・・・的な感覚でいたのだが、クリスマスイブに、

・・・ご予約の商品が入荷いたしましたのでご連絡いたしました・・・

なんてメールが来たー!サンタきたー!

そんなわけで、今日取りに行ってきた。思ったより格好いいじゃん。
Summilux 35mmの球面はインフでカメラ内部に干渉する・・・なんて話だが、私のやつは平気な様子。これは良かった良かった・・・お気に入りのレンズだけに。
あと、バッテリがもたないという話だったので、予備を買おうとしたらなかなか在庫がないみたい。ネットでいろいろ調査したらヨドバ○カメラの横浜にあるみたいなので、予約した。明日取りに行かねば。。。
(実は今日、カメラを受け取ったマッ○カメラに在庫があったらしいのは秘密。)

サンタって本当にいたんだねぇ。www

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木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン

今日(というかもう昨日)は恵比寿の東京都写真美術館で、伊兵衛師匠とブレッソン師匠の写真を見てきた。コンタクトプリントも展示されていて、有名な写真の前後に師匠がどんなカットを撮っていたのかもわかる。
伊兵衛師匠は露出が完璧に近い。全てのフィルムで36枚ほぼすべて露出が合っていた。ブレッソン師匠は36枚の中で1~2枚はずしているのがあったりする。ロバート・フランク先生のコンタクトプリントを見ると結構露出をはずしていたりするので、適当でいいのかと思っていたが、伊兵衛師匠は凄いな。もちろん露出だけじゃないんだけどね、凄いのは。
伊兵衛師匠がパリで撮ったカラー作品も展示されていた。射的屋にいた白いワンピースの女性の後ろ姿が美しかった。オードリー・ヘップバーンのローマの休日を思い出したな。
あと、この展示の図録を買ってきた。これをまた家でじっくり見るのも楽しい。
会場には結構人がいた。人気あるなぁ。。。
まだ来年もやっているので、見てない人はぜひ。

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いい写真って何だろう?

いい写真って何だろう。
綺麗な写真っていうのは比較的わかりやすいと思う。
綺麗な写真はいい写真の1つの形かも知れない。
決定的瞬間をとらえた写真は、少なくとも面白い写真といえるかも知れない。
何かを思い出させる写真?
ストーリーを感じさせる写真?
見ると、楽しい気分になる?怖くなる?落ち着く?

あと、いい写真ができる条件というか。。。
撮るときに写真家が何かを感じていないといい写真にはならないのだろうか?
なんとなくシャッターを切ったらいい写真はできないのか?
新しく手に入れたカメラとかレンズだと気分が乗ったりするけれど、それは写真に影響あるのだろうか?
経験的には・・・あるような・・・気がするけども。
うーん。面白いな。

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M3 1955年

1955年のM3をオーバーホールした。
銀座のL社で63,000円で買った外見ボロボロのM3だ。
外見は悪いが、ファインダーが奇麗でシャッターの感じも悪くなかった。

それが、最近巻き上げがたまに滑るようになってしまった。
それと、きれいなファインダーだが、よっく見ると、ポツっと何かある。
それもファインダーの奥の方・・・手元にあったズマールをルーペがわりにしてよく見ると、どうやらカビっぽい。
さらに巻き上げレバーの下のカニ目リングを工具でナメてしまった。

そんなこんなでオーバーホールすることにしたのだが、いつものところではなく、カメラ自体を買ったこともあり、L社の方に出してみた。その際、ファインダーのポツっはカビかどうか確認のお願いと、巻き上げレバー下のカニ目リングがストックとしてあれば交換してほしいということをお願いした。

1週間くらいで電話があり、完了したということで受取りに行ったのだが、出すときに言っておいた、ファインダーのポツっと、巻き上げレバー下のカニ目リングについて、修理票に何も書いてない。
これは、きっと修理の人に話が伝わってないのかな、と思ってお店の人に相談したのだが、とりあえずオーバーホールでチェックして、大丈夫という判断のはず、ということだった。
巻き上げの感じとか、シャッターのフィーリングはすごくよくなっていて、このままでもいいか、と思ったのだが、基本的にどんなボロカメラでも、できることはする主義なので、とりあえず、もう一度、ファインダーの件とカニ目リングの件をお願いしてカメラを預けてみた。

2日ほどで電話があり、ファインダーのポツっはやはりカビで、清掃はできるが跡が残る。また、清掃する場合、ファインダーをバラして作業する特殊作業で工賃が29,400円かかるとのこと。ただし、オーバーホールをL社でしたばかりということもあって料金は7掛でOKという話だった。

元が安いカメラにお金をかけるのはもったいない、と言う人がいる。私は、元が安いんだから、その分メンテにお金がかけられる、という考え方だ。外見がボロいのは、むしろ自分の好みだし。。。

そんなわけで作業をお願いした。また、その時の話では、カニ目リングは部品が手元にないということで、これはあきらめ。。。

それから1週間程度でファインダー清掃が完了。受取りに行ってみると、ファインダーはカビ跡が残ったというが素人目にはわからない。もともと普通にファインダーをのぞいてフレーミングするときにはカビも何も見えなかったわけなので、これで何も問題はない。放置してカビが増殖していくのが困るのだ。また、カニ目リングも中古部品で交換してあり、こちらはサービス!中古部品でもお金を払うつもりだったので、これは感動。。。
いろいろL社さんにはお手数かけてしまったが、対応いいですね。

外見使い込んでボロボロで、でも中身がびしっとしてる・・・見事に私の好みのM3です。

Cocolog129
EOS Kiss Digital with EF 50mm f1.8 II

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