Leica M9 インプレ。
Leica M9 Summilux 35mm f1.4 Adobe Lightroom 2.6
M9を持って横浜に行ってきた。
M9のバッテリを横浜のヨドバ○カメラに予約してあったので、取ってきたのだが、ついでに日の落ちた横浜をぶらつきつつM9で撮ってみた。
わかってはいるのだが、M3などのフィルムカメラとは全然違う。間違いなくM型ライカなのだけど、違う。
重さとか、手にとった感じはライカらしい高級感がないことはないし、ファインダーは素晴らしいと思う。R-D1はいいカメラだが、ファインダーが脆弱な感じがして、実際最初のころはよく距離計が狂った。その点、ライカの距離計は頑丈だと思うし、クリアで気持ちのいいファインダーだ。難点をあえて挙げるとすると、露出関連の表示のためにファインダーフレームの下の線が左右の端にしかない。そのため、(私の場合は)水平が取りにくく感じる。
そして、これが一番感じることなのだが、シャッタ-をチャージするモーターの音がイマイチだと思う。昔の国産一眼レフ(フィルムカメラ)などは巻き上げ、シャッターチャージ、このあたりの音がなんだか格好良かったが、ああいうのとも違う音だ。私の好みとしては、M6みたいな巻き上げレバーをつけて、シャッターチャージも手動にすれば、音も静かになるし、モーターもいらないし、見た目もライカらしくて良いと思うのだ。ただし、これだとR-D1のマネになってしまうのかも知れないが。。。
とにかく、シャッターを切った瞬間、高級感というか、そういうのが霧散する感じなのだ。あくまで私の個人的な感想でしかないのだが。
あと、まだ新しいカメラなので各部の稼働にスムースさがないのは仕方のないことで、新品ならではの贅沢な話なのだと思うが、シャッターボタンの動きというか、感触も値段を考えるとイマイチか。これは使い込んでみないとわからない部分ではある。フィルムライカ、例えばM3なんかでも、あまり使われていなかったカメラと、使い込んでクロームメッキが擦り切れたやつでは明らかに可動部分の感触が違う。
Leica M9 Summilux 35mm f1.4 Adobe Lightroom 2.6
それから、M8もM9も6Bitコードというのがある。装着レンズに合わせてカメラがソフト的な補正をするという仕組みだが、これはあまり好きではない。だって面倒なんだもん。(笑)
M9になってマニュアルで入力できるようになったのは進歩だと思うが、それでもリストにないレンズもあるし、このソフト的な補正がタコだったりするとどうしようもないぞ、と、そういうリスクを考えてしまうのである。こんなことを考えてしまうのは自分がソフト開発をしていたからかも知れないが。
画質に関してはこれから色々と見ていきたいと思うが、球面Summilux 35mmを使った感じとしては、レンズの特徴がフィルムで使うのと変わらず出ているなぁ、と思う。このレンズは個性的だが、好きなレンズなので楽しいことこの上ない。ほかのレンズもいろいろ試してみたいところだ。
ああ、そうそう、M9にはローパスフィルターがついてないということだった。どのくらい違いが出るのかM8を知らないのでわからないが、ローパスレスの画質というものをじっくり見ていきたい。
そして何をおいても、フルサイズはいい。M3やM2と同じ感覚で撮れる。それが本当に嬉しい。
実は数年前、まだR-D1も発売される前、M型ライカを使いながら、これがこのままデジタルになったら・・・などと夢想していた時期がある。現像というタイムラグなしで、家に帰ってすぐ写真を見てみたい、そう思っていた。
当然その時の夢想の中には、さまざまなレンズをデジタルでどんどん試してみる、ということも含まれていたが、それはR-D1で、フルサイズではなかったけれど実現した。でもやはりフルサイズ、フィルムと同じフォーマット。これをずっと待っていた。だからちょっと夢みたいな気分だな。
ただ、これでM9オンリーになるかというとならないだろうな。フィルムカメラの楽しみは別にある。M3好きだし。
しかし今回の写真は、ゴースト、光源に扇型のハロ。。。Summilux開放の特徴が出てるな。www
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