雑記:ライカのシャッターなど
カメラ好きはカメラのシャッター音を気にする人が多いですよね。
特にライカに関しては静かさにこだわる人が多いように思います。
実際、一眼レフのようにミラーがカメラ内で大きく動くことのない構造なので静かなのは確かですね。
シャッター幕もフィルムライカは布製ですから金属的な音が出にくいのだろうと思います。
私の使ったことのあるライカで一番静かだったのは、前のブログにも書きましたが、70万番台のM3でした。
「コトッ」とか「ポトッ」とか、「パタッ」という感じの音で金属的な響きがなかったですね。
いい音というよりも優しい音で、精神的に癒されるというか。笑
多分M10-Pはこの音を目指したんだろうな、と思います。
よくあるのは「チャッ」というような、音量は大きくないのですが、金属的な響きがある感じの音。
M型はそういう感じのカメラが多い気がします。私のM3も58年の方はこの系統の音がします。
最近手に入れた64年=後期型は「タッ」とか「カタッ」という感じの音で金属的な響きがなく、こちらの方が癒し系ですね。方向性としては上記の70万番代に近いような気がします。
この2台を比べると、操作が軽いのは58年の方で、使い込んであるし部品も交換されているので百戦錬磨な感じです。
64年の方は操作はスムーズでとても気持ちいいのですが、58年のように軽いという感じではなく、しっとりとした感じというか。
64年はトップカバーのシリアルのところにはっきりとしたスレがあるし、底蓋にもスレが結構ありますが、キズやアタリはありません。トップカバーのメッキが少し白っぽい感じもあって、早田カメラの早田さんとも話したのですが、ライツがメッキの質を変えたのかも知れないけど、何より全然使ってないカメラですね、と。
ライカも70万番とか80万番あたりまでは結構買った人=使う人の時代だったらしいのですが、後期になるとお金持ちのコレクションになってしまって、買って少し使ったら仕舞い込んでしまい、使われなかった個体が多いらしいです。私の64年はウィーンで仕入れたとのことでしたが、特にあの近辺にはそういうライカがあるみたいです。これが使い込まれてくるとメッキの色も少し深みが出てきて白っぽさも抜けてくるようですね。
そしてこのカメラのシャッターに関してですが、早田さん曰く、
「このカメラはもっとシャッターを切ってやらないと。」とのことでした。
確かにバックドアを開けてスプロケット?など見てもすごく綺麗なんですよね。
今まで私が使ったM型は結構黒い塗装が剥げて茶色くなってたりしたのですが、本当に使ってないんだろうな、という感じです。
「あと5年たったらオーバーホールに持ってきてください。そうしたらもっとシャッターは静かになるし、さらにもう一度、2回目のオーバーホールをするともっと静かになりますよ。」ということですので、少なくとも10年はがんばって使わないといけない状況になりました。笑
やはりライカは頑丈なカメラなんですよね。どんどん使った方がいい。
シャッター音に関しては、昔何かで早田さんのインタビュー記事か何かを読んだのですが、静かにしようとすればシャッターのテンションを下げればかなり静かになると。ただそうすると高速が安定しなくなるので、そのバランスが難しいと。
ちなみにハヤタ・カメララボでオーバーホールをお願いすると、シャッターに関してはフィーリング重視か、バランス(おまかせ)かを指定できます。あと性能重視というのもあったかな?笑
私はいつもおまかせ、でお願いしてます。
作業は早田さんのお弟子さんの技術者の方々が担当してくれます。
で、次にバルナックの場合ですが、ボディの質量が小さいためなんでしょうか、シャッターの音もショックもM型より大きく感じます。
操作感に関しては、ⅢfとⅢaで比べると、Ⅲfはベアリングを使っているのでスムーズですが、ゴロゴロといった感触が手に伝わります。
対してⅢaはベアリングを使ってないので、ゴロゴロ感はないです。ただ私のⅢaは巻き上げなどがウルトラスムーズなので、ベアリングのゴロゴロ感がない分Ⅲfより感触がいいですね。
普通はベアリングを使った方が軽く回ると思うのですが、板金ライカ恐るべしです。笑
で、板金ライカが全て同じかというと私の所有しているスタンダードやⅠ型改Ⅱ型はここまでスムーズではないので、これも個体差でしょうね。
で、最後にシャッター音というかフィーリングで私的な順位をつけるとすると、1番は昔使っていた70万番台=54年のM3で、次は最近入手した64年のM3、3位は10年くらい前に使っていた後塗りブラックペイントのM3かなぁ・・・このカメラも70万番台も既に手元にありませんが。
ライカとは言えないかも知れませんが、今使っているLEITZ minolta CLも結構静かというか、柔らかい音でいいフィーリングです。
なんだかとりとめのない雑記になってしまいました。笑
あとこれも前のブログで書きましたが、常用している現像液がそろそろ少なくなってきてまして。。。
販売しているSilversaltさんのサイトをちょくちょく覗いていたのですが、それがやっと入荷しまして、すぐに注文しました。
まぁ、この現像液ではありませんが、TRX2000というのがまだ少々あるので大丈夫と言えば大丈夫だったのですが、
とりあえず良かった良かった。笑
現像といえば、この季節になると水温が高めなので現像するときに手早くやろうとすると氷必須ですね。
あと発砲スチロールのクーラーと保冷剤も。笑
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