もう1本の旧エルマー(?)
もう1本の旧エルマー(?)。
こちらの方が鏡胴は綺麗だが、レンズ自体はわずかに曇ってる感じだ。
使ってみて気がつくかどうかというレベルだが、光線状態によっては少し気になるかもしれない。
できればオーバーホールしたい。
それでもなかなかの写り。もう半段露出を暗くしてもいいか。
X-E2にはライカのレンズが似合う。
エルマーもなかなかのものだ。
ボディサイズとのバランスがいいのだと思う。私の好みで言えば純正のXFレンズは少々デカく感じる。
実はこのレンズは、とあるライカボディに付いていた。
なかなか面白いライカで、モデルで言えばII型だ。
ただ、シリアルナンバーが「8119」。
極初期のモデルなのだが、このナンバーだと本当はI型のはずなのだ。
たぶん、オーナーは後から発売されたII型の距離計が欲しくてライツに依頼してアップグレードしたのだと思う。
当時のライカはそういうことをやるメーカーだったらしい。アフターケアも万全。
で、シリアルナンバーが10,000番以前のI型には旧エルマーが付いていたらしい。
ちょうどI型を10,000台作ったところで、ガラスの納入元が変わり、旧エルマーではなくなったとのことである。
そんな話を聞いていたので、eBayで「面白いライカだよ!」というこのカメラに興味を持った。
出品者は商品説明の欄に、「II型なのに、シリアルがI型のナンバーだから不思議だ。」と書いていた。
あまり古いライカのことに詳しい人じゃなかったのかも知れないが・・・たしかアメリカの人だったかなぁ。
それで、もしかしたらこのライカはI型をII型にアップグレードしたもので、そのI型に付いていた旧エルマーをスクリューマウントにしたレンズがそのまま付いてるんじゃなかと推理したわけだが、eBayに出ていた写真を穴のあくほど見てもよくわからなかった。まーそれならそれでいい、旧エルマーならラッキー、と思って入札したら、私しか入札する人間はいなかった。
まーカメラはシャッターがちゃんと走らず、使えないんだけども。(笑)
使えない上に、シャッターダイヤルに妙なリングみたいなのが付いていて、1/200あたりに印が打ってある。フラッシュかなんかのシンクロのために付けたのかもしれない。このリング自体はニカワみたいなもので付いてるので、うまくすれば外せそうだ。今の状態だとシャッターダイヤルに厚みが出てしまってシャッタースピードを変更し辛いのだ。
日本人はこういう古いカメラでもちゃんと使えないと嫌がる。が、欧米の人はこういう古いカメラは動かなくて当たり前という考え方でコレクションするらしい。私は、やはり使えるようにしたいと思ってしまう。オーバーホールすれば実際使えるようになるし。と思いつつ、もう何年も眺めてるだけなのだが。(笑)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント